【書籍レビュー】Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学
よくあるアップルのデザイン系書籍ではなく「シンプルの哲学」について書かれた本。「シンプル」の熱狂的信者であるスティーブ・ジョブズを間近で見てきた著者がアップルでのエピソードを題材としシンプルの哲学を10章にわたり紹介しています。
物事をシンプルに考えるということは目的が明確であるということが重要で、大前提なのだと思います。企業など多くの人たちが同じ目的をもって進んでいく場合はなおのこと。
本書の中にある
シンプルであることは、複雑であることよりむずかしい。
物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。
という箇所はきわめて重要な一文だと思います。
なおこの本の著者はアップルの伝説のマーケティングキャンペーン「Think Different」に携わったケン・シーガル氏。同キャンペーンでの秘話や裏話なども書かれていてアップル信者やMacファンの方も楽しめる内容だと思います。ちなみにケン・シーガル氏がいなければ「iMac」が「MacMan(マックマン)」というクソださい名前になっていたかもしれないという事実だけでこの方の功績は大きいですね・・・。