ファントムブルワリー
自前の醸造設備を持たず、ほかの醸造所に醸造を委託して自分たちのビールを造るブルワリーのこと。レシピを委託先に渡して造ってもらう形、委託先の設備を借りて自ら醸造する形、銘柄ごとに委託先を変える形など、関わり方はブルワリーによってさまざまである。ジプシーブルワリーやクライアントブルワリーとも呼ばれる。
名前の由来
特定の拠点を持たず、複数の醸造所を渡り歩いてビールを造る自由なあり方を、実体のない「ファントム(幽霊)」になぞらえた呼び名とされる。同じく定住しない様子から「ジプシー」とも呼ばれる。
委託醸造との違い
英語圏では、似た形態を指す言葉として contract brewing(契約醸造)と gypsy brewing が使い分けられることがある。契約醸造は特定の醸造所の設備を定期的に借りて造る形を、ジプシーブルーイングは年ごとに異なる施設で、不定期に造る形を指すという説明がある。ただし実際には両者の境界はあいまいで、日本語の「ファントムブルワリー」はこれらを広く含む意味で使われることが多い。
代表例
日本での位置づけ
日本ではビールの製造免許を取るには実際に醸造設備を購入・設置する必要があり、醸造所の立ち上げには大きな初期投資がかかる。ファントムブルワリーはその負担を避けて自分たちのビールを世に出す手段になっており、Far Yeast Brewingのように、将来の自社醸造所設立に向けた第一歩として選ばれることもある。
要確認
- 「phantom brewery」「gypsy brewing」という語の初出や、誰が使い始めたか
- 日本で製造免許を取得する際の具体的な要件(最低製造数量など)
参照
- 個性あふれる「幽霊」ビール醸造所、日本でも出没 - 日本経済新聞
- ファントムブルワリーとは? その意味を解説 - CRAFT BEER LIFE
- Gypsy Brewing and Contract Brewing Defined - The Beer Connoisseur
- The Gypsy-Brewing Evil Twin Opens His Own Craft Brewery - Forbes
- The twin settles in: Famous 'gypsy' brewer Evil Twin opens Ridgewood brewery - Brooklyn Eagle
- 【ビール】“幽霊”を意味する「“ファントム”ブルワリー」ってなに? - ビール女子