ファブレス
自社で製造工場(fab、fabrication facility)を持たず、製品の企画・設計・マーケティング・販売に特化する企業のあり方、またはそうした企業そのものを指す言葉。fab(工場)に「〜がない」を意味する接尾辞 -less を付けた造語で、特に半導体業界で使われることが多い。製造は「ファウンドリ」と呼ばれる外部の受託製造企業に委託する。
半導体業界における分業モデル
半導体では、チップの企画・設計を担うファブレスと、製造だけを専門に請け負うファウンドリとに役割を分けることで、巨額な製造設備投資のリスクを製造側に集約しつつ、設計側は身軽に新製品開発へ資源を集中できるという分業モデルが成立している。台湾のTSMCは1987年に設立された、この種の受託製造(ファウンドリ)に特化した企業の代表格で、世界シェアの過半を占めるとされる。
代表的な企業
ファブレス企業の代表例として、1985年設立のQualcomm(クアルコム)や1993年設立のNVIDIA(エヌビディア)が挙げられる。両社とも自社で製造工場を持たず、設計・開発に特化しながら製造はTSMCなどのファウンドリに委託している。
起源
ファブレスという分業モデルは、1980年代のシリコンバレーで、半導体設計に特化したベンチャー企業が製造専門のパートナー3企業と組む形で急成長したことに起源があるとされる。
要確認
- 「ファブレス」という語が具体的にいつ、誰によって初めて使われ始めたか(1980年代のシリコンバレー発祥とする情報はあるが、初出時期や初出企業までは特定できていない)
- 半導体以外の業界(アパレルなど)での「ファブレス」の用法がどの程度一般的か