乖乖
台湾の食品メーカー2「乖乖股份有限公司」が製造する、とうもろこしを原料にした膨化スナック菓子(ポテトチップスではなく、細長い棒状の玉米点心)。台湾では、このお菓子の緑色パッケージ4をサーバーやパソコン5、工場の制御盤などの機械のそばに置いておくと「機械が正常に動作し続ける」という、ITエンジニアを中心に広く根付いたおまじない・ジンクスとして知られている。
なぜ緑色なのか
このおまじないに使われるのは緑色パッケージの乖乖に限られる。多くの機械類で「正常動作中」を示すランプの色が緑であるのに対し、黄色や赤は異常・エラーを示す色であるため、機械の隣に置くパッケージの色も緑でなければならない、とされている。
なお乖乖ブランド3自体は色によって商品の位置づけを分けており、黄色パッケージは金運・金融業界向け、赤色パッケージは「愛」を意味しバレンタインデーや母の日の限定商品として展開されている。機械のお守りとして使われるのは、あくまでこのうち緑色パッケージの商品である。
置き方の作法
単に置けばよいわけではなく、賞味期限切れのものを置いたままにするのは禁物とされ、期限が切れたら速やかに新しいものに交換するのが習わしとされている。また、うっかりこのお守りを食べてしまう、あるいは勝手に片付けてしまうことはタブー視され、職場で問題視されることもあるという。
ブランドの由来
前身は創業者・廖金港が1956年に設立した医薬品卸「南芳行」で、1960年代半ばには製薬業も手がけていたが、1968年に食品製造へと事業転換し、児童向け菓子として「乖乖」ブランドの商品を1969年に発売した。「乖乖」という名称自体は中国語で「いい子にしててね」「おとなしくして」といった意味の言葉で、子供向けの菓子名としてだけでなく、機械に対して「大人しく正常に動いていてほしい」という願いとも重ね合わされている。1974年には社名も正式に「乖乖」に改めている。
要確認
- 機械の隣に乖乖を置く習慣がいつ、どこで自然発生的に始まったのかについての一次資料は確認できていない(2008年頃の記録が確認できるとする情報があるが、それ以前に遡れるかは不明)
- 「食べる/片付けるとタブー」とされる慣習がどこまで職場ごとの共通認識として一般化しているか