tomitaku.net

ジョン・ケージ

ジョンケイジ / ジョン・ケイジ / John Cage / John Milton Cage Jr.
2026-09-11 add 1,068字 person

アメリカ21の作曲家(1912〜1992)。ピアノの弦に異物を挟むプリペアド・ピアノ、易経を用いて作曲に偶然を取り入れるチャンス・オペレーション、演奏者が一音も弾かない『4分33秒』などで、「音楽とは何か」という前提そのものを問い直した。20世紀後半の実験音楽だけでなく、美術やダンス、フルクサス2などの前衛芸術運動にも大きな影響を与えた。

経歴

1912年9月5日、ロサンゼルス生まれ。本名はジョン・ミルトン・ケージ・ジュニア。アルノルト・シェーンベルク2やヘンリー・カウエルに作曲を学んだ。1944年、のちに生涯のパートナー3となる振付家マース・カニングハムと最初の合同リサイタルを行い、以後長く共同で作品を作った。1992年8月12日、ニューヨーク5で死去。

プリペアド・ピアノと偶然性

1940年にプリペアド・ピアノを考案し、『バッカナール』で初めて用いた。グランドピアノの弦にゴム、木片、ボルトなどを挟み、音色を打楽器のように変える手法で、『ソナタとインターリュード』(1946〜48年)がその代表作となった。

1951年ごろからは中国の易経を作曲の主な道具とし、『易の音楽(Music of Changes)』(1951年)以降、ほとんどの作品で偶然による手続きを用いた。禅にも強く惹かれ、鈴木大拙の講義から大きな影響を受けた。

4分33秒

1952年に作曲され、同年8月29日にニューヨーク州ウッドストックでピアニストのデヴィッド・チュードアが初演した。演奏者は最後まで楽器を弾かず、その間に聞こえる周囲の音が作品の内容となる。1951年にハーバード2大学の無響室に入った際、音のないはずの部屋で自分の体内の音を聞き、完全な沈黙は作れないと気づいた経験が背景にあるとされる。

周辺への影響

1952年にはブラックマウンテン・カレッジで、のちに「ハプニング」の先駆とされる複合的なパフォーマンス5を行った。1956年から1961年にかけてニュースクールで教えた実験作曲のクラスには、アラン・カプローやジョージ・ブレクトら美術家が集まり、フルクサスの形成につながった。著書『サイレンス』(1961年)は最も影響力のある著作とされる。キノコにも造詣が深く、1962年のニューヨーク菌類学会の創立に関わった。

要確認

  • シェーンベルクに師事した時期(英語版Wikipediaは1933〜35年、日本語版Wikipediaは1934〜37年とする)
  • 鈴木大拙の講義を受けた時期(日本語版Wikipediaは1945年からの2年間、コロンビア大学でとする)

参照

言及
類似