クロード・シャノン
アメリカ21の数学者・電気工学者(1916〜2001)。1948年の論文「通信の数学的理論」で情報を数学的に測る方法を示し、情報理論という分野を打ち立てた。それに先立つ1937年の修士論文では、ブール代数を電気のスイッチ回路に応用できることを示し、デジタル4回路設計の理論的な基礎を築いた。
経歴
1916年4月30日、ミシガン州ペトスキー生まれ。1936年にミシガン大学で電気工学と数学の2つの学士号を取り、マサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院に進んで、1937年に修士論文を、1940年に数学の博士論文を書き上げた。1941年からベル研究所に勤め、1957年以降はMITの教授を務めた。晩年はアルツハイマー病を患い、2001年2月24日にマサチューセッツ州メドフォードで死去した。
スイッチ回路とブール代数
1937年の修士論文「A Symbolic Analysis of Relay and Switching Circuits(リレーとスイッチ回路の記号論的解析)」で、ブール代数を用いれば電気のスイッチ回路であらゆる論理的な関係を組み立てられることを示した。この成果は、のちのデジタルコンピュータの回路設計の基礎となった。
情報理論
1948年、ベル研究所在職中に論文「A Mathematical Theory of Communication(通信の数学的理論)」を発表した。情報の量を確率にもとづいて定義する「情報エントロピー」の概念を導入し、情報源、符号化、雑音のある通信路、復号といった通信の過程を数学的に扱えるようにした。情報量の単位として「ビット」を初めて用いたのもこの論文で、語自体は統計学者ジョン・テューキーの造語とされる。1949年の論文では標本化定理を証明し、アナログ信号をデジタルに変換する理論の基礎を与えた。
第二次世界大戦中には射撃制御や暗号の研究に携わり、その成果は1949年の論文「Communication Theory of Secrecy Systems(秘匿系の通信理論)」として発表されて、現代暗号理論の基礎の一つとなった。
その他の業績と評価
1950年には、初期の人工知能の試みとされる学習する機械「テセウス」を作り、1956年には人工知能研究の出発点とされるダートマス会議の開催にも加わった。コンピュータにチェスを指させるための論文も書いている。1985年に第1回京都賞(基礎科学部門)を受賞したほか、アメリカ国家科学賞、IEEE名誉賞など多くの賞を受けた。
要確認
- 博士論文の内容(英語版Wikipediaは集団遺伝学の理論とし、生前は公刊されなかったとする)
- ジャグリングや一輪車を好んだという逸話の出典