RockYou.txt
2009年にアメリカ21のRockYou社から流出したパスワードをもとにしたテキストファイルで、約1,434万件のパスワードを1行に1つずつ並べたもの。実際に人々が使っていたパスワードの一覧として、パスワードの強度検査やペネトレーションテスト、CTFなどで広く使われており、セキュリティ5検査用のLinuxディストリビューション2「Kali Linux」にも標準で収録されている。パスワード解析に使われる辞書(ワードリスト)の代表格である。
RockYou社
RockYouは、2005年末にランス・トクダとジア・シェンがサンフランシスコ3で創業したソーシャルメディア2企業で、MySpaceやFacebook向けにスライドショーやゲームなどのウィジェット、アプリを提供していた。同社は2019年2月に破産を申請している。
2009年の流出事件
2009年12月、RockYouのウェブサイトにあったSQLインジェクションの脆弱性を突かれ、約3,200万件のユーザーアカウント情報が流出した。事件の少し前には、データベースセキュリティ企業のImpervaがこの脆弱性を同社に警告していたが、すぐには対処されなかった。
被害を大きくしたのは、同社がパスワードをハッシュ化せず平文のまま保存していたことである。さらに、アカウント2復旧の際にパスワードを暗号化せずメールで送る、パスワードに記号を使えないといった問題もあった。2012年には、米連邦取引委員会(FTC)との和解で、データセキュリティ体制の整備と、児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)違反に関する25万ドルの民事制裁金の支払いを求められた。
ワードリストとしての rockyou.txt
流出したパスワードから重複を除いたものが rockyou.txt として出回り、辞書攻撃に使われるようになった。Kali Linux では wordlists パッケージ4に含まれ、/usr/share/wordlists/rockyou.txt.gz に置かれている。展開すると14,344,392行になる。
のちに「RockYou2021」「RockYou2024」と名づけられた巨大なパスワード集も出回ったが、これらは過去の多数の流出データなどを寄せ集めたもので、2009年の事件とは名前以外の関係はないとされる。
要確認
- 最も多く使われていたパスワードなど、流出データの分析結果
- RockYou2021・RockYou2024 の件数と中身の詳細