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柄谷行人

からたにこうじん / Kojin Karatani / 柄谷善男
2026-09-10 add 946字 person

日本の文芸批評家・思想家(1941年生)。本名は柄谷善男。夏目漱石論から出発し、文芸批評の枠を超えてカント・マルクス研究、そして独自の「交換様式論」へと展開させたことで知られる。2022年には「哲学のノーベル賞」とも呼ばれるバーグルエン哲学・文化賞をアジア人として初めて受賞した。

経歴

1941年8月6日、兵庫県尼崎市生まれ。1965年に東京大学経済学部を卒業後、同大学院人文科学研究科英文学専攻に進み、1967年に修士課程を修了した。1969年、夏目漱石を実存の問題として読み解いた評論「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」で群像新人文学賞(評論部門)を受賞し、批評家として出発した。

交換様式論

柄谷の思想の核にあるのが「交換様式」という概念である。マルクス2が生産様式(誰が何をどう生産するか)を軸に社会構成体の歴史を捉えたのに対し、柄谷は人と人・共同体と共同体の間の交換のあり方を軸に据え、社会をA(贈与と返礼による互酬)、B(支配と保護による略取と再分配)、C(貨幣と商品による商品交換)、D(高次元でのAの回復)という4つの交換様式の組み合わせとして捉え直した。この枠組みは『世界史の構造』(2010年)や『力と交換様式』(2022年)などで体系的に展開されている。

『批評空間』とNAM

1991年から2002年にかけて、批評家の浅田彰と共同で季刊誌『批評空間』を編集した(全3期にわたり刊行)。また2000年6月には、著書『トランスクリティーク』の議論を実践に移す形で、国家と資本への対抗運動を掲げる組織「NAM(New Associationist Movement)」を大阪で立ち上げたが、約2年半で解散した。

主な著作・受賞

主著に『定本 日本近代文学の起源』『トランスクリティーク―カントとマルクス』『世界史の構造』『哲学の起源』『世界共和国へ』『憲法の無意識』『力と交換様式』などがある。2022年、これらの功績により、現代哲学・哲学史・政治思想への独創的な貢献を評価され、バーグルエン哲学・文化賞(賞金100万米ドル)をアジア人として初めて受賞した。

要確認

  • NAMの正確な解散時期(「約2年半で解散」という情報はあるが、解散を告げた具体的な年月日までは確認できていない)

参照

言及
なし
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