Devine Lu Linvega
Devine Lu Linvega(デヴィン・ルー・リンヴェガ※1)は、カナダ・モントリオール出身のプログラマー、ミュージシャン。パートナー3のレック・ベル(Rek Bell、Rekka Bellum)と2人で、アーティスト・コレクティブ「Hundred Rabbits(100R)」を営む。2016年から全長10メートル2のヨット「Pino」で暮らしながら太平洋を航海し、限られた電力と通信環境でも長く使えるソフトウェアやゲームを作っている。小さな仮想マシン「Uxn」や、ライブコーディング用の音楽ツール「Orca」の作者として知られる。
船上の暮らし
2人は2016年1月にモントリオール2を離れ、ブリティッシュコロンビア州ビクトリアで、1982年製のヤマハのヨットPinoを買って住み始めた。カナダの太平洋岸からアメリカ21西海岸、メキシコへ下り、フランス5領ポリネシア、クック諸島、ニウエ、トンガ、ニュージーランド、フィジー、マーシャル諸島を経て日本へ渡り、その後カナダへ戻った。
船の上では、太陽光発電のわずかな電力でコンピュータを動かし、インターネットにもつながらないことが多い。新しいハードウェアや常時接続を前提とする現代のソフトウェアは、こうした環境では動かないか、すぐに使えなくなる。この経験が、のちの活動の出発点になった。
作品とツール
Hundred Rabbits以前から、「Aliceffekt」の名義で音楽やゲームを作っていた。言葉を使わない探索ゲーム『Hiversaires』(2013年)や、レック・ベルが絵を担当した迷宮ゲーム『Oquonie』(2014年)がある。
Hundred Rabbitsとしては、主に次のようなものを公開している。いずれもオープンソース2で、オフライン2で動く。
- Orca:アルファベット1文字ずつが命令になる、格子状の画面で組み立てる音楽用のプログラミング3言語。MIDIやOSCで、AbletonやSuperColliderなどの音源ソフトを鳴らす
- Uxn / Varvara:Uxnは、わずかな命令しか持たない仮想マシン。Varvaraはその上に画面や音などの入出力を加えたコンピュータの仕様で、アセンブリ言語「Uxntal」でプログラムを書く。仮想マシンさえ移植すれば、古い機械や非力な機械でも同じソフトウェアが動く
- Left、Dotgrid など:テキストエディタや作図ツールといった、小さな制作ツール群
- Donsol:トランプ2を使ったダンジョン探索のカードゲーム
個人のサイト「XXIIVV」は、作品や読書、航海の記録をまとめた個人用のwikiとして運営されている。
パーマコンピューティング
Hundred Rabbitsは、パーマカルチャー(持続可能な農のあり方)の考え方をコンピューティング2に応用する「パーマコンピューティング」を掲げる人たちの代表的な存在である。資源やエネルギー3が限られることを前提に、計算機をどこまで、どう使い続けるかを問う考え方で、Uxnもその実践として作られた。2025年には、ニュージーランドの催し Critical Signals で「Permacomputing 101」と題した講演を、航海中の船上から配信で行っている。
要確認
- Orca と Uxn の公開年(Orca を2015年とする資料があるが、Hundred Rabbits 結成後の作品とされており食い違う)
- Hundred Rabbits というコレクティブ名の使用開始年(2016年に結成とする資料と、それ以前から2人で活動していたとする資料がある)
参照
- Hundred Rabbits - Wikipedia
- Hundred Rabbits - kokorobot.ca
- Pino - XXIIVV
- 100R — permacomputing 101
- 100R — 2025
- 100R — press
- An interview with 100 rabbits - SourceHut
- Orca - itch.io
- Digital Media Concepts/Devine Lu Linvega - Wikiversity
- Hundred Rabbits: diez años de Donsol y vida off-grid a bordo de un velero - Zeli